2015年11月10日火曜日

Twitterとかブログとか

「書いてる人はどんなこと考えて書いてるんだろう」ということを実体験するため,このブログを書いています.

一応,「精神科医のブログ」ってタイトルにしているので,それっぽい内容で書いてみようとは思うんですが,なかなかかけません.

ブログには「下書き」っていう「未公開」の書きためたものがいっぱいあります.

多くは
<診療関係>
●最近の診療で非常に興味深かったこと
●過剰診断に関すること

が「未公開」ですね.

ほかには,私的なことで,

●行ってきたところ,学会
●写真

など.

公開のボタンを押そうと何度か考えましたが,やめてます.

理由は・・・・

個人情報の問題ですね.

診療であったこと,は,たぶん一般の方々からすると非常に「面白い」と思います.

「信じられない」幻聴・幻覚・妄想の世界については,患者さんから聞くことに慣れてしまっている僕ですが,それでも,初診の患者さんで異常体験を真面目に語りだすのを聞くと●●●●(!)と感じちゃいますね.

ただ,それをブログで書くときに,どこまで書いていいやら悩みます.

ちょっと脚色したらいいのでは?とも考えますが,脚色するとやっぱり興味深さが半減しちゃうんですよ.全部ホントの内容で書かないと,患者さんの会話の「凄み」がでません.

だからといって,全部リアルで書くと,これは大問題です.書かれていることが患者さんに知られたら,個人情報がもれるとか,信頼問題がどうとかじゃなくて,妄想のあるひとだったら「俺の事が世間に筒抜けになっている!」となって,妄想体系を深めてしまったりするでしょうね.

てなわけで,書けません.

僕の今まで書いているブログだけでも,個人特定するのは頭いい人(よくなくても?)だったらできるでしょうね.


個人情報がネットに載ったからといって,それだけで怖いわけではありません.

つらつら日記みたいに書くと,「武勇伝」とか,「おちゃめなことしました」なんていうのを載せたくなるんですよ.

ちょっとした法律違反めいたこと,道徳に背くことって,「おれってこんなこともするんだぜ」なんて「自慢」したくなる気持ちになるだろうし,自分の中の秘密だけじゃなくて,ネットの中で見てくれているであろう「数人の」友達にも聞いてほしいと思いたくなったり.

あるいは,自責の念に耐えかねてネットで「独白」するっていう人もいるでしょう.

「数人へ自慢」「独白」と思っているのがその数人のうちの1人が記事を不快に思ったり,面白いから第三者に見せようとなったら,ねずみ算式にばら撒かれます.場合によってはコピペされまくります.

この「法律違反めいたこと,道徳に背くこと」の記事に加えて,それ以前に書いてあったブログの一文一文から個人情報が洗い出されて,「炎上」に至る.

それがやっぱり怖いんですよ.

そうなったら,「診療に関する情報」を過去に書いていたとしたら,そこを突かれる.「個人情報の漏洩だ〜!」って.

完全架空の症例でも・・・たとえばどっかの教科書から拾ってきた症例であっても,僕が現実で診た症例と共通点はイロイロあると思う.これも「漏洩だ〜!」と言われかねない.

だから書けないんですよ.

PCの記事ばっかりになってすみません.

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